子どもに対して怒るのは良くないのでしょうか?
子どもを叱るのは良くないのでしょうか?
子育てにおいて「怒る」ことは良くありませんが、「叱る」ことは時には必要です。
「怒る」というのは「怒り」という感情を子どもにぶつけているだけです。
子どもが言うことを聞かないから、子どものせいで余計な仕事が増えたから、イライラして怒る、lこれはしつけでも指導でもなくて、怒りの矛先を子どもに向けているだけです。
親が子どもに怒ることで、子どもは自分の意思よりも親の機嫌を損ねないように親の意思を優先させるようになるので、子どもの自由な成長に良くない影響を与えます。
「叱る」というのは、子どもが良くないことをした時に、感情的にならずに指導することです。
叱ることで子どもは善悪の判断を学ぶことができます。
例えば、子どもがお店のものをお金を払わずに持って帰ってきた時、他人に暴力をふるった時、子どもを叱ることで、「これはいけないことなのだ」と教える必要があります。
叱る時にはきちんと子どもがなぜそうしたのか、状況をちゃんと聞いてあげて、感情的なって怒ることなく、子どもが理解できるように叱ることが大事です。
子育てにおいて「怒る」ことは良くありませんが、「叱る」ことは時には必要なのです。
「叱る」時に気をつけることは、子どもをコントロールしようとしない、ということです。
叱ることは、あくまで子どもに善悪の判断を教えるためのものです。
親の言うことを聞かないから叱るのではありません。
人に迷惑をかけたから叱るのではありません。
安全確認せず′に道路を渡った子ども叱るのは子どもの命を守るためです。
友だちをたたいた子どもを叱るのは、暴力はいけないことを教えるためです。
親の言うことを聞かない時には叱るけれども、他人に危害を加えたとか、ウソをついたとか、良くないことをした時に叱ることができない親がいます。
それでは、善悪の判断をする力、他人を思いやる力は育たず、親が持っている「正しさ」を判断基準にする子どもになってしまいます。
叱るのは、子どもをコントロールするため、親の言うことを守らせるためではありません。
子どもが自分の身を守り、他人を思いやることができる人間になるためです。
感情的に怒らないこと。
叱る時には子どもが自分で判断ができるようになるために、子どもが理解できるように叱ること。
子どもに対して怒りたいとき、叱りたいときはこれらのことを意識してみましょう。