”相手の反応は自分のコミュニケーションの結果である。”
ひどい目にあった、ひどいことを言われた、そう感じる時、相手を非難する気持ちが湧きあがってくるのではないでしょうか。
そして、そのシーンを何度も繰り返し思い出したりします。
自分のコミュニケーションを変えれば、相手の反応は変わります。
そして、嫌なシーンを何度も思い出していると、同じような場面がまた目の前で起きることがあります。
もう嫌な目にあいたくない、嫌なことを言われたくない、そう思うなら、自分のコミュニケーションを変えることと、相手への恨みを持ちづづけるのをやめて、嫌な場面を思い出すのをやめることです。
目の前の現実は、自分の行動の結果なのです。
私の次男が3歳くらいの頃の出来事です。
休日、子供たちが公園で遊んでいました。
ジャングルジムに滑り台のついたような遊具があり、子どもたちは順番に登って滑り降りていました。
ひとりの子がみんなと反対側から登ってきて、うちの息子が、その子とぶつかって、相手の子が泣き出しました。
近くにいた男が、うちの次男を指さして、「この子の親はどこだ!」と怒鳴りだしました。
自分「私です」
相手「うちの子を泣かすとはどういうことですか!」
自分「・・・」
相手「うちの子は女の子ですよ!!」
自分「・・・」
相手「女の子ですよ!泣かすとはどういうことですか!」
自分「すいません!」
相手「女の子ですよ!お宅の子とは違うんです!」
自分「すいませんでした」
相手「女の子なんですよ!女の子を泣かしたんですよ!」
私は次男にも、その子に謝らせました。
息子に「ごめんなさいと言おう」と言って、
一緒に「ごめんなさい」と頭を下げました。
相手は、「女の子ですよ!」と、怒鳴りながら、子どもと一緒に去っていきました。
私は、そうやって、人から責められると、何も言えない人間でした。
あの場面では、息子をかばい、息子には、「何も悪くない」と言ってあげたかったなと思います。
当時の私には「ひどい目にあった」と、相手への怒りしかありませんでした。
そして、その恐怖のシーンを何度も思い出しました。
あの時、相手が何に対してそれほどまでに怒っているのか、話を聞いて、コミュニケーションを取っていれば、息子に怖い思いをさせずに済んだのかなとも思います。
また、日頃から、相手と上手にコミュニケーションをとる方法を息子に教えていれば、相手の子と接触したときに、息子もうまく対応できたかもしれないと思います。
当時の私は、自分は誰よりも劣っている人間だと思っていて、人から怒鳴られたりいじめられたりすることが当然と思っていました。
そして、嫌なことを言われた、嫌なことをされた場面を思い出すことが良くありました。
だから、そんな場面が繰り返されていたのです。
その後、コミュニケーションを変えていくことで、人間関係のトラブルは減っていきました。
そして、場面を思い出すことがなくなっていくと、そんな場面が目の前で起きることも減っていきました。
いうなれば、自分は被害者意識の強い人でした。
親が被害者意識が強いと、それを見ている子どもも同じように感じます。
自分の幸せのために、家族の幸せのために、コミュニケーションを変え、明るい未来を思い描きながら日々を過ごしていきたいですね。