心とお金のブログ

帰省が義務だった時代

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心理カウンセラー・税理士
真鍋良得(まなべりょうえ)です。

 今はお盆休みに入っている会社が多く、一昨年までは多くの人が帰省していた時期ですが、
 今年は帰省を自粛することが呼びかけられているので、移動する人は少ないかもしれません。

 私も最後に実家に帰ったのは昨年の正月です。

 私は独身時代は嫌々ながら帰省していました。

 せっかくの休みなのに何で実家に帰らなきゃいけなんだ、せっかくの休みなんだから自由に自分の好きなところに行って好きなことをしたい、そう思っていました。

 でも、親の言うことには逆らえませんでした。

 実家は私にとって居心地の悪い場所で、帰省しないと親がうるさいから仕方なく帰省して、その数日間を我慢して過ごしていました。

 それでも、高校を卒業して一人暮らしを始めてから10年余りは年3回帰省していたところをあるときから年2回にしたので、それだけでも楽になりました。

 始めは、年末年始に加えてゴールデンウイークも帰省していました。
 年末年始はまあ、仕方ないとしても、ゴールデンウイークくらいは自分の好きに時間を使いたいと思い、なんとか理由をつけて帰省しない権利を親から勝ち取りました。

 権利を勝ち取るという言い方をしましたが、それほどまでに親の意志に逆らってはいけないと思い込んでいたのです。

 当時は親から逃れられるとは思っていなかったし、親との関係性を改善することができるとも思っていませんでした。


 結婚して子供が生まれてからは、実家に行く回数が増えました。
 私の実家までは車で4時間くらいの距離で、年末年始に加えて、ゴールデンウイークや3連休などに実家に行きました。

 家族で実家に行くようになってからは、親は孫にばかり意識を向けるし、嫁に気を使っているということもあって、私に対してあーだこーだと言ってくることが少なくなったので、実家にいても苦痛を感じることが少なくなりました。

 私自身、結婚して子供ができるという親の望みをかなえることができたという安心感と、ようやく一人前になれたという優越感のようなものがあって、それほど実家に行くのがいやではなくなっていきました。


 それでも親が嫌いであることに変わりはなかったのですが、心理学を学ぶようになり、自分自身の子供の時からのことを思い出し、その時の感情を掘り下げていくといった作業をしていくうちに、親に対する意識が変わっていきました。

 ずっと親の意志に縛られているように思っていましたが、大人になってからは親が縛っていたんじゃなくて、自分が勝手に親に縛られているように感じて親が望む人生を歩もうとがんばっているだけっだったのです。


 実家に帰っても帰らなくてもいいし、親に感謝してもいいし感謝できなくてもいい。

 親の敷いたレールの上を歩き続けなくてもいい。

 親が生まれ育った時代の常識が今の時代には通用しなくなっていることも多いので、親が正しいと思って教育してきたことを自分が正しいと思い込む必要もないのです。


 大人になれば、親の意志から離れて自分が生きたいように生きていいのです。

 自分の意志で自分らしく生きることで自分が幸せになればいいのです。

 

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