数年ぶりに家族4人で私の実家に帰省しました。
久しぶりに外に出る長男も片道4時間のドライブを乗り切って、無事に祖父母の家にたどり着くことができました。
長男が家の外に出て歩く姿を見ること自体がずいぶん久しぶりでした。
2、3か月前までは長男が車に乗って移動することは私には想像できませんでした。
正直言って、おじいちゃんおばあちゃんが生きているうちに長男と会えることはないかもしれないと感じていただけに、この変化には驚いています。
以前の私は、息子たちに元気になって欲しい、息子たちを救いたいと必死で悩んでいましたが、最近は、そういうことを考えなくなっていました。
この子たちは大丈夫なんだと信じて見守っているだけでした。
3週間ほど前、長男にこの日におじいちゃん家に行こうと思っているので一緒に行くかと聞いたとき、当日行けそうだったら行くという答えでした。
今までにも何回か聞いてみたことはありましたがいつも「無理」という答えだったので、行けそうだったら行くという答えは少し意外でした。
これまでの私なら、行けるかもしれないとなると、どうやって連れ出して車に乗せようかと考えていました。
でも今は、息子をどうにかしようとはせず、「行けそうだったら行く」それだけのことなので、行けるなら行くし、行けなければ行かない、ただそれだけのことだと思うようになりました。
そこには、親の希望やおじいちゃんおばあちゃんの希望は関係なく、それとは別問題として、子どもの状況、子どもの気持をただ尊重しているだけです。
子どもを何とかしようとする努力はいらない、必要なのは親自身が変わるための努力なのだと、改めて感じました。
9年間ひきこもりの長男、そして家族みんなが、新たな景色を見た2泊3日の旅行でした。